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膳所焼陽炎園 岩崎新定造『破被写茶入』(共箱) [81117276]
商品詳細
中興名物、古瀬戸尻膨茶入 破被(やぶれぶすま)を写したもので、本歌通り小振りの尻膨形で肩口より釉薬が一筋流れ景色となっております。共箱箱脇に『破フスマ写茶入 淡海せ〃陽炎園造』として「膳所焼」「陽炎園」それぞれの印が捺してあります。お仕覆の裂地は「人形手緞子」です。蓋は天然の上質なものでございます。畳付脇に『せ〃』印が捺してあります。
キズ、お直しございません。茶入蓋裏の金箔もキレイです。
胴径5.9㎝ 高さ(蓋なし)5.4㎝、(蓋あり)6.3㎝ 口径(外)2.6㎝、(内)2.2㎝
共箱。栞付属。
▢岩崎新定(いわさきしんじょう)
大正2年(1913)~平成21年(2009)
膳所焼。陽炎園。滋賀県。遠州七窯の一つ、膳所焼の窯を復興した父・岩崎健三に師事。各地の百貨店、画廊等で個展を開催。昭和60年(1985)に滋賀県文化賞を受賞、滋賀県伝統工芸品の指定を受ける。62年、膳所焼美術館を設立し、時代を越えた名品の収集と研究を努める。平成3年(1991)、通産省より伝統産業功労者の表彰を受ける。
◆膳所焼(ぜぜやき)
遠州七窯の一つ。「膳所」という地名は、657年に天智天皇により大津京が設営された時に、天皇の「お膳を準備する所」であったことに由来します。徳川の江戸時代になり、「綺麗さび」という美意識を基に小堀遠州が指導したのが近代膳所焼の始まりです。遠州自身の膳所焼に対する「指導」については、1620年代の寛永年間の菅沼膳所守宛て書状が現存しており、歴史的な証左となっています。即ち、膳所焼は近代史の中で400年以上の歴史を経て現在に至っております。小堀遠州の指導に基づき、将軍家御用達となった膳所焼は武家の美意識を反映し、茶陶として珍重され江戸後期まで存在しました。その後、膳所焼は、明治維新による衰退の危機を乗り越え、大正8年(1919)に地元の名士である岩崎家が山元春挙画伯などの協力を得て復興され、現在は「有限会社膳所焼窯元陽炎園」により伝承されております。
【参考文献】
茶道具の名工・作家名鑑 淡交社
茶道大辞典 淡交社
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商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
膳所焼陽炎園 岩崎新定造『破被写茶入』(共箱)
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