旧約における超越と象徴 増補新装版 解釈学的経験の系譜 / 東京大学出版会 [24853972]

旧約における超越と象徴 増補新装版 解釈学的経験の系譜 / 東京大学出版会 [24853972]

販売価格: 8,980(税込)

在庫数 17枚

商品詳細

【島村管理コード:15120230323】

評論・エッセイ・読み物・その他

【詳細情報】

象徴としての旧約テクストの解釈を通して,超越の顕現する時処を問う.神がいつ,どこに現われるかの象徴分析から,代贖思想の成立にいたる旧約思想を解明.ヘブライ語原典の本文批判に出発し,その倫理学的な根拠づけを試みる.英訳によって国際的評価も高い初版をめぐる,国内外の論評22篇を参看しつつ,ダイナミックな応答と考察を展開した「増補版研究ノート」を追補.【日本学士院賞/和辻哲郎賞受賞】
序 説
第一章 十戒の旧約学的解釈と倫理学的根拠づけ
一 第六戒から第九戒をめぐって
ニ 第六戒から第九戒の根拠づけの試み――カントから和辻へ
三 第六戒から第九戒の根拠づけ再考――和辻説への疑問
四 第一戒から第四戒をめぐって
五 第五戒と第十戒をめぐって
六 問題の所在
七 倫理的命法の旧約的根拠づけ
第二章 ニヒリストとしてのコーヘレス
一 研究の現況と課題
ニ ニヒリズムの概念規定――ニーチェ,ハイデッガーに依拠しつつ
三 ニヒリスト・コーヘレス
四 ニヒリズムの想点から見たコーヘレスの思想
五 要約と展望
第三章 ダビデにおける罪と赦し,そして償い――サムエル記下一二章と詩篇五一篇を中心に
 緒論 ヘブライ・ギリシア歴史理解の比較をめぐって
一 波多野説瞥見
ニ コリングウッド説瞥見
三 中間考察
四 波多野説再検討――トゥキュディデスは反証とならないか
五 コリングウッド説再検討――ダビデ王位継承史は反証とならないか
六 暫定的結論と展望
 I サムエル記一二章の場合
一 ヘブライ的正統的解釈――ヘルツベルク説紹介
ニ ギリシア的異端的解釈――試論
 II 詩篇五一篇の場合
一 詩篇五一篇試訳
ニ ギリシア的理解に基づくいくつかの疑問
三 グールダー説紹介
四 グールダー説検討
五 詩篇五一篇私解――象徴の解釈学的試論
六 結び――解釈の葛藤を経て
第四章 アダム神話の象徴論的解釈
一 リクールのアダム神話解釈
ニ アダム神話の私訳と註釈
三 アダム神話私解
四 終わりに
第五章 第二イザヤ書における代贖思想の成立――編集史的考察
 I 苦難の神義論をめぐって
一 ヴェーバーの苦難の神義論をめぐる問題定位
ニ 編集史的仮説の呈示
三 編集各層における救済理解の位相
四 編集各層における罪理解の位相
五 編集各層における普遍主義の位相(抄)
六 編集史的仮説の修補――結論I
七 苦難の神義論再考――結論II
 II 代贖をめぐって
一 第(四)詩の僕像をめぐる研究史の批判的瞥見
ニ 問題の所在
三 第(四)の僕の詩編集史試論
四 代贖再考――本書全体の結びに
五 二つの補論
増補版研究ノート 論評と応答――四半世紀の影響作用史を顧みて
プロローグ
第一章 本書論評史の瞥見
 I 書評
 II 論及
 III 選評
第二章 論評への応答の試み
 I 関根正雄氏へ
 II アダム神話解釈をめぐって
 III 中川久定氏へ
 IV 泉治典氏へ
 V 今道友信氏へ
 VI 再び今道氏へ――新約聖書の代贖をめぐって
 VII 再び泉氏へ,そして小林孝吉氏へ――新約聖書の再臨をめぐって
 VIII 歴史学的解釈と哲学的解釈の相補性
エピローグ
増補版後書き
・関根 清三
・版型:A5
・総ページ数:644
・ISBNコード:9784130101509
・出版年月日:2021/05/01



旧約における超越と象徴 増補新装版 解釈学的経験の系譜 / 東京大学出版会



【在庫数について】

商品ページに表示されている在庫数は通販サイト上の在庫数となります。各店舗の在庫数とは異なりますのでご注意ください。